ユダヤ人の家にあるもの(2)

これはトーラの巻物、というか多分トーラの巻物のケースといったほうがいいかもしれない。前のオーナーが置いていったというこれ、おそらく中には本物のトーラは入っていないだろう。Google検索してみたら、トーラの巻物は$30,000から$100,000(すべて手書きで写される)だそう。 トーラ(モーセ五書、旧約聖書の最初の5つの書;創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)はユダヤ人の生活の中心にある。クリスチャンとして、はじめはトーラとか律法とかいうとすごく固く縛られる感じがあってなんだかコワイがイメージあったものだけど、だんだんへブル的観点を教わって聖書を読むうちにユダヤ人がどんなにトーラを身近にいとおしんでいるかが感じられるようになった。ほとんど、クリスチャンがキリストのことを思うような感じかもしれない。彼らはトーラを決められたスケジュールによって読んでいく。一年でトーラ(創世記から始まり申命記の最後まで)読み終えるようにスケジュールが組まれている。秋の祭りで7日間続く仮庵の祭りの一番最後にあるSimchat Torahという日に、この一年のサイクルが終わり、読み終えるなりすぐ同じ日に創世記の1章に戻り新しいサイクルを始める。仮庵の祭りは、ユダヤの3大祭りのひとつで、7日間の終わりの日にはイエス様が下のことばを語られている日。 祭りの終わりの大いなる日に、イエスは立ち上がり、大きな声で言われた、「だれでも渇いているなら、わたしのところにきて飲みなさい。 ヨハネの福音書7:37 仮庵の祭りはクリスチャンのとっても大きな大きな意味がある祭り。ご興味があればこちらの記事を。 Simchat Torahには、あのひげもじゃでまじめそうに見えるユダヤ人のおじさんたちが、トーラの巻物を抱きかかえながら、うれしそうに楽しそうに踊りはねる。こんなかんじで。見ているとほほえましい。日本人なら誰でも知っている「マイム、マイム(「水」の意味で、乾いたら存分に飲めるいのちの水!)は、この踊りのためにつくられたもの。詳しくはこちらを。 神を愛するユダヤ人にとって、トーラは愛しくて愛おしくてたまらない神のことばであり、生活のあちこちで親しまれているように見える。たとえば、これは散歩のとき見つけた近所の学校の校庭の壁画。シナゴーグ、学校などにはトーラが描かれているのが多い。 一番上の開かれた巻物がトーラ。ワインにパン、エトログやルラーブ(仮庵の祭りに使われる)、角笛、オリーブ、メノラー(燭台)、エルサレムの城壁、ターリット(祈りのショール)、ザクロとすべて聖書のもの。

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神のことばを委ねられた人々

これはカップケーキ。Amilieが焼いたカップケーキ。これは、お隣のユダヤ人のご家族からもらったお菓子へのお返し。なぜお菓子をもらったかというと、安息日に冷蔵庫が開けられなくて、Amilieが冷蔵庫のライトを消してあげたから。 安息日には火を点けること(キャンドルも電気のライトもなんでも)はしてはならないしごとのひとつなのだけど、冷蔵庫のドアを開けてライトが自動的につくのもそのうちにカウントされるのだという。なので、ふつうは安息日が始まる前に冷蔵庫のライトを消しておくのだが、今回はうっかりわすれてしまって、安息日が始まったら冷蔵庫が開けられない!何も食べられない! となったわけだそうだ。 そういう思いをして律法を守っているユダヤ人の人々、神のことばを委ねられた人々に敬意を表したいと思った。 それでは、ユダヤ人のすぐれている点は何ですか。割礼に何の益があるのですか。 あらゆる点から見て、それは大いにあります。第一に、彼らは神のことばを委ねられました。 ローマ人への手紙3:1-2

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